福田弦楽弓製作所 徒然日記Blog

日本では数少ない、弦楽器の弓専門の工房のブログです。弓の修理の他にもバイオリンの修理もお預かりいたします。また、フランス現地で目利きを活かして仕入れた弓、バイオリンもご用意しています。お気軽にご相談ください♪

マルタ アルゲリッチ

三週間くらい前に、ピアニストのマルタ アルゲリッチさんのドキュメンタリー映画、`私こそ音楽’を観て来ました。


映画『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』9月27日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国公開! - YouTube

アルゲリッチさんは、YouTubeやテレビで観て、本当に情熱的で圧倒的な音楽を持っておられて、ため息が出るほど上手な方だなあ、ということ以外、ほとんど何も存じ上げませんでしたので、とても面白く、観て来ることができました。
3人お子さんがいらして、それぞれに違うお父さんだったとか、ご自分のお子さん方に対して、どのようにお考えだったか、とか、アルゲリッチさんの娘さんが制作されてこそのドキュメンタリーでした。
すごいなあ、と思ったのは、感情の豊かさ、と言うか感情のスケールが私とはまったく違うということでした。
あのスケールの大きさが音楽の大きさに表れているのかなぁ、と思いました。
数年前に、ザルツブルク音楽祭で、バイオリンのドラ シュワルツベルグ先生とアルゲリッチさんのヤナーチェクソナタの演奏会がありました。
その時、ザルツブルクに滞在していたのですが、チケットはもちろん完売で、本番を聴くことはできませんでした。私たちがとても残念そうにしていたからか、リハーサルを観てもいいよ、と、シュワルツベルグ先生に言っていただきました。
ホールでのリハーサルは、本当にワクワクと心が躍りました。
お二人の、決して、自分の音楽が 相手の音楽に取り込まれない、丁々発止のやり取りに、本当に心が突き動かされました。ソナタって、こうやって弾くのね〜、と、感心しきりでした。
シュワルツベルグ先生もアルゲリッチさんも、演奏で人の心を揺り動かすことができる、本物の演奏家だなあ、と思います。
人生を半分以上過ぎて、これから何回、心が揺さぶられる演奏に出会うことができるか、とてもとても楽しみです。